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「英語が武器だった高校生が、アメリカで繰り返し問われる<英語以外>のこと」 第2回インタビュー(2/6)

英語で夢を叶える

2018.10.19

「英語が得意」な高校生が、
アメリカでは「空手もできない日本人」に。

高校3年生でアメリカに留学してみて、向こうで何を感じたかというと……一言では語り尽くせないですね。
佐伯良隆様02
まず第一に思ったのは、日本人としてのアイデンティティをはっきりとアピールできるものを持っていれば良かったということ。冗談ではなく「まねごとでもいいから、空手をやっておけば良かった」と心底思いましたよ。
日本人男子なら空手ができると思っているアメリカ人が多いので「空手ができない日本人」というのは少しガッカリされました。小さな子でも、日本人と見るや、空手やなぜかカンフーのポーズをしてくるのに、そこで「え、空手できないの……?」と言われるのがつらくて(笑)
佐伯先生02karate留学するまでは、英語力を上げたいという一心で、空手なんてまったく眼中にありませんでした。だけどアメリカに行ったら、当たり前ですが誰でも英語を話しているので英語が得意なんて自分の特技でもなんでも無いんです。
私にとってはこれが最初の大きな体験でした。

日本人なんだとアピールしたい。
しかしアピールできるものが自分には無い。

もう一つの誤算は、留学生は珍しがられてもっとちやほやされるものだと思っていたことです。全くそんなことはなく放っておかれましたね。
私が行ったのはウィスコンシン州の州都マディソンという都会で、2000人くらい生徒がいるマンモス高校だったんですが、ベトナムやラオスからの難民の子供を多く受け入れていました。そのため高校ではアジア人は難民の子と見られがちでした。
そんな中、友達を作るためクラスの輪の中にどんどん入っていく努力をし、”Mr. Sociable(社交的)”と呼ばれました。また、特にスポーツに秀でていたわけではありませんでしたが、スポーツにも積極的に参加しました。秋はバレーボール部の一軍に入ることができ、対外試合にも出場させてもらいました。また春の陸上部では、経験のなかったハードルで不思議と早く走れたので、代表選手に抜擢され、地元新聞にも名前が載りました。このように、積極的にチャレンジすることで、失いかけた自信を取り戻していきました。

卒業記念のダンスパーティーで、
勇気を振り絞る。

アメリカの高校では卒業前にプロムというダンスパーティーがあり、男子はタキシード姿で彼女をクルマで迎えに行き、食事をしてからプロム会場へ行くという行事ですが、そもそも相手がいないとプロムに参加できないので悲惨です。そこで私は勇気を出し、クラスの人気者で演劇部でも目立っていた女の子に声をかけてみたところ、見事OKをもらえたんです。
佐伯先生02promあこがれの女子と約束できたものの、免許もない私はカッコ良くエスコートとはいかず、彼女が運転するクルマの助手席に乗せてもらってプロムに向かいました(笑)。彼女と一緒にパーティーへ参加できたことは、大きな自信になりました。

英語はたどたどしくても、
内容があれば耳を傾けてくれる。

現地の高校にはスピーチのクラスがあり、そこでの発表が評価され、先生にスピーチチームに誘われました。美人の先生でした(笑)。そして、地元のスピーチコンテストに出場し入賞したことが自信につながりました。地元の高校生たちが出場する大会ですから、英語力ではもちろんかないませんが、内容が評価されて入賞できたんです。
テーマは「偏見」についてでした。佐伯先生02speech「みなさん、日本人というとこういうイメージですよね」と細い目でメガネをかけて出っ歯でカメラをぶらさげているイラストを見せ、「でも僕はこの絵とは違いますよね」とスピーチを始め、偏見をもつナンセンスさを訴えて、高い評価を得ることができました。
ネイティブのように話せなくても、内容があればみんな聴いてくれる、相手に伝えることができるということを感じた出来事でした。

 

自分にとって、
「空手」に代わる何かを見つけたい。

1年間の留学で視野は大きく広がりました。
アメリカは良くも悪くもアメリカ中心の考え方をしていて、アメリカ人にとって日本というのは本当に小国なんだと知りました。
それでも、その中でなんとか1年やり切った、アメリカ人とコミュニケーションができたという経験は、私の実績と自信になりました。

 

何より、「空手もできない日本人」としてアメリカでガッカリされた体験は私の心に深く刻まれました。
そして「他人にアピールできる専門性」を持ちたいと強く思うようになりました。日本で自信を持っていた英語力はただのツールでしかなかった。英語以外の何かを自分のものにしなければならない、と。

 

>>次回 第3回「謙虚さなんて意味がない、アメリカ、ハーバードビジネススクールの世界」(3/6)

 

 

大手ビジネススクール講師(ファイナンス)、「吉祥寺英語教室」主宰 佐伯良隆さん


早稲田大学ESA(英語部)部長として、全日本学生英語弁論大会(J.U.E.L CUP)で優勝。
政府系金融機関勤務時にハーバード大学経営大学院MBAを取得し、ロシア他、諸外国で財務研修を担当。その後、米系投資顧問会社にて金融アナリスト、ファンドマネージャーとして活躍のかたわら、1997年から国内大手ビジネススクールのファイナンスクラスを担当。2010年より小・中・高校生を対象とした「吉祥寺英語教室」を開設、今に至る。
『知っておきたいホントに大事なお金の話』、『決算書分析 超入門』シリーズ等、著書多数。


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