Topics
2018.12.10
もう12月! 今私はデンマークから少し出て、オランダで教育に関するフィールドワークをしに来ています。オランダには今の時期に、“シンタクラース”がやってきて子どもたちにプレゼントを持ってきてくれています。シンタクラースは、サンタクロースの起源ともいわれています。シンタクラースもサンタクロースも来てくれるなんて、オランダの子どもたちがうらやましいです。
↑この写真はアムステルダムの広場にいたサンタクロースです!(笑)
さて、なぜオランダに来ているのかというと、オランダはユニセフの調査で子どもの幸福度ランキングで世界一に選ばれたからです。子どもが幸せといわれているオランダの教育・社会事情を知りたかったこと、また私の一番の関心事であるオランダでの子どもの自己実現はどのようにサポートされているのかを調査したかったことがオランダへ足を運ぶ決め手となりました。
↑オランダと言えば風車が有名ですよね!
オランダは、子どもたちの得意なことに目を向けます。
オランダでは、日本でいう小学校を卒業したのちに大学や高等教育を受けるための学校や職業専門学校など、自分にむいている学校を選んで進学し、早期から専門分野に精通できる教育を始めていきます。大学進学コースが必ずしもいいものとされているわけではなく、どの道を選んでもその子どもにとって最適な選択ならば良い選択とされています。
オランダには様々な特色を持つ学校がありますが、どの学校を選んでも教育費は無料です。また、オランダには小学校から塾で勉強をしている子はほぼいません。(放課後はみんな外で遊んだり課外活動をしています!)ですので、親の経済状況が子どもの進路に影響を及ぼすといった問題も起きません。
オランダでは、ほとんどの親や先生が、「あなたはどうしたいの?」と子どもによく聞いています。子どもも1人の人間として選択の自由を認められており、子どもたちは自分がどうしたいのかを常に考えています。周りの大人がコーチとして、子どもに働きかける環境が用意されているなんて本当にすてきだと思いました。
他にも、オランダでは小学校から飛び級や留年があったり、得意不得意に合わせて一人ひとりにあった教育がなされていたり(みんなで一斉に同じ授業をうけることはありません!)、他者とどううまくやっていくかといった授業がなされていたりと驚きっぱなしです!
↑オランダの多くの学校で取り入れられている、カンヤトレーニングに関するもの。いじめを防ぎ、他者と協調するためのコミュニケーション方法などを学ぶトレーニングです。
また、オランダの子どもたちは家族との時間がたくさんとれています。柔軟な働き方ができる社会システムのおかげで、両親が仕事をしながらも子育てにたくさん時間をかけることができます。毎日5時に仕事が終わって、6時の夕食タイムは家族全員でその日にあったことを話しています。日本では、平日に両親がそろって食卓を囲める家庭を見つけるのは難しいのではないでしょうか。ここにも、オランダのすごさを見せつけられた気がしました!
最近では、英語でのインタビューも慣れてきて困難なく行えるようになってきました。今後の目標としては、ただ意見を聞くインタビューに終始するのではなく、聞いた意見を受けてディスカッションができるレベルになることです。
また、海外から日本を相対的にみることで、日本での活動の限界と海外で働くことの将来性を強く感じています。これからは海外で仕事をすることも視野に入れ、ビジネスで通用するような英語力も身に着けたいです。
忙しい留学期間中ですが、vipabcさんの英会話レッスンは好きな時に好きなコマ数を入れて授業をうけることができるので本当に助かっています。これからは今まで受けてこなかったようなビジネスなどの分野でもレッスンを受講してみようと思います!
>>小西さんのvipabc体験インタビュー「英語学習を歯磨きと同じくらいルーティンに」はこちら(動画あり)
プロフィール
小西志実(ゆきみ)
東京大学教育学部3年
高校までほとんど外国人と話したことがなかったが、大学入学前の春休みに5週間マルタ共和国に留学し、英語で意思疎通できる楽しさを実感。
東大ではESSスピーチセクションで活躍し、2018年8月から2019年3月まで北欧の教育を学びにデンマークとフィンランドに留学。11月はオランダに短期ステイ中。